今年を振り返る
今年は、1月の『シンクロナイズド・ガロア』からスタートし、8月に『通りゃんせ』の上演。そして現在、来年1月に上演する『水飲み鳥/溺愛』の稽古をしています。
上演した2作品とも、思い入れたっぷり、苦労もたっぷり、という心身ともに大変な公演だった。ますます、己の体力と知力を、きちんと維持していかなければと実感しました。
東京オレンジの横山さんが「あと何本できるか、あと何ができるか」を考えるようになってきたと言われ、まだまだそんな年齢ではないけれど、ふとそんな思いも頭をよぎる瞬間があります。確かにそうかもしれない。日韓も5年続け、これからの5年でどこまでいけるか。また来年以降の展開も、期待してお待ちいただければと思っています。
今年もたくさんの本を読み、芝居も観ました。印象に残ったのは(なんとなく近場の人が多いけど)風琴工房『葬送の教室』、Ort-d.d『熱帯樹』、K・A・G/一徳会『ユーフラテス/Euphrates』、そして第七劇場『水の中のプール』、でしょうか。いずれも、自らの創作意欲を刺激されたという観点から具体名を挙げさせてもらいました。
今考えているのは劇作家として「物語」をどう提示し、それを俳優や観客とどう共有していくことができるだろうか、という問いかけです。第七劇場の鳴海くんが『水の中のプール』『藪の中』という自作2本を演出し、その上演に立会うことによって、薄々感じていたテーマが鮮明になりつつあります。来年の2本立ては、この命題に対する、ひとつの試みと言ってもいいでしょう。ぜひお越しいただければと思います。
続けば続くほど、よくなる部分もあれば、慣れてくる部分もある。それが集団の性です。達成できたことも、今年もまた出来なかったことも、あまり得意ではありませんが、きちんと振り返って、また2011年を迎えなくてはなりません。
でもとにかく今は、いろいろな情報に振り回されることなく、身体の中から沸いてくる「欲」の声を聞き、劇団メンバーとともに作品を創作する。演劇を始めたころの新鮮さを忘れないことは、意外に重要なことだと思っております。
みなさんよいお年をお迎えください。




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